特別支援教育に携わる先生や保護者の方にとって、目の前の子どもの「できた!」を引き出す教材選びは非常に重要です。しかし、市販の教材では難易度や興味が合わないことも少なくありません。
そこで注目されているのが、個々の特性に合わせた「手作り教材」です。この記事では、現場で即活用できるアイデアや、無料でダウンロードできるプリント教材について詳しく解説します。
📋 この記事でわかること
- 手作り教材が市販品より効果的な3つの理由
- マッチング教材の作り方(材料・ラミネート・マジックテープの使い方)
- 知的障害・発達障害の子のひらがな学習を「書かずに」進める方法
- SST・感情理解に使える自立活動教材の選び方
- 手作りの時間を大幅に短縮できる既製教材の活用法
📚 手作りする時間を短縮したい先生・保護者の方へ

発達支援マッチング教材セット
発達支援教材100枚+ひらがな140枚のセット。ラミネート&マジックテープ式で書かずに使えます。色・形・季節・曜日・生活動作・自己紹介カードなど、この記事で紹介するマッチング教材がすでにすべて揃っています。手作りの数十時間を一気に節約できます。
特別支援教育における教材・教具の役割と活用のコツ
特別支援教育において、教材・教具は単なる学習道具ではありません。それは、子どもたちが世界を理解し、自己表現するための「架け橋」です。
子どもの特性に合わせる「個別化」
発達障害や知的障害のある子どもたちは、情報の受け取り方に偏りがある場合があります。視覚情報が強い子には「見てわかる」教材を、手先を動かすことが好きな子には「触って学べる」教具を用意することが、学習意欲の向上に直結します。
スモールステップの設定
「できた!」という達成感を積み重ねるためには、課題を細分化することが不可欠です。例えば、一度に多くの文字を覚えるのではなく、まずは自分の名前の1文字目から、あるいは好きなキャラクターの頭文字から始めるといった工夫が求められます。
手作りマッチング教材の作り方
市販品にはない温かみと、その子のためだけに調整された難易度が、特別支援の教材を手作りする最大のメリットです。
視覚認知を育てる「マッチング教材」
物の形や色を認識し、同じものを組み合わせる「マッチング」は、学習の基礎となる重要なスキルです。手作りであれば、子どもの好きな写真やキャラクターを使って、興味を最大限に引き出すことができます。下記の動画のマッチングSST教材は、書くという抵抗感をなくし前向きに取り組むことができる教材の一つです。
教材の使用シーン動画
※動画では、子どもがマジックテープの音を楽しみながら、 自分の気持ちにぴったりのカードを選んで貼る様子が確認できます。
DLは下記の記事からできます。これらの記事では、おすすめの割安材料などで簡単に、かつ効果的に作れる工夫が満載です。ぜひ参考にしてみてください
- 【特別支援・SST教材】ラミネート&マジックテープ式SSTワーク(全50枚+指導書付き)(note)

- 【全100枚+指導書】マジックテープで学ぶ!発達支援・SST教材完全パック〜認知の基礎から自己理解まで
(note)
知的障害・発達障害児のための【ひらがなマッチング教材】130ページ完全版&指導マニュアル付

教材を手作りする際の3つの鉄則
1. シンプルさ: 余計な装飾を省き、注目すべきポイント(色や形)を明確にする。
2. 耐久性: 繰り返し使えるよう、ラミネート加工やマジックテープを活用する。
3. 操作性: 子どもの手指の巧緻性(器用さ)に合わせて、持ちやすい大きさや厚みにする。
特別支援の教材手作り(国語):ひらがな学習の第一歩
国語の学習、特に「ひらがなの習得」は多くの子どもたちが直面する壁です。特別支援の教材手作りで国語をサポートする場合、単に書く練習を繰り返すのではなく、「音」と「形」を一致させる遊びの要素を取り入れるのが効果的です。
知的障害のある子へのひらがなアプローチ
知的障害のあるお子さんの場合、抽象的な記号である文字を覚えるのは非常に時間がかかります。そこでおすすめなのが、「ひらがなマッチング」です。
- 絵と文字の一致: 「りんご」の絵カードと「り」の文字カードを合わせる。
- パズル形式: 文字を半分に切り、正しい形を作る。
- 触覚を活用: 文字の形をモールや粘土で作ってみる。
現在、私は「ひらがなマッチング教材」のさらなる詳細や、実際の指導動画を交えたブログ記事を準備中です。今後、より具体的なステップアップ方法を公開する予定ですので、楽しみにお待ちください。
特別支援の自立活動に役立つ教材:SSTとコミュニケーション
自立活動は、障害による学習上または生活上の困難を改善・克服するための領域です。特に人間関係の形成や感情のコントロールを学ぶ「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」において、特別支援の自立活動の教材は非常に重要な役割を果たします。
感情の可視化と選択の練習
自分の気持ちを言葉にするのが苦手な子には、視覚的な手がかりが有効です。以下のリソースは、日々の指導でそのまま活用できる非常に質の高い教材です。
- 感情や場面の理解を深めるカード: 相手がどう思っているか、自分はどう感じているかを客観的に捉える練習ができます。
- 「どっちが好き?」で選ぶ練習: 自分の意思を伝える第一歩として、選択肢から選ぶトレーニングは自立への大きな一歩です。
- 絵カードを用いたSST: 具体的な場面設定があることで、どう振る舞うべきかを具体的に学べます。
これらの教材を活用することで、子どもたちは「見通し」を持ち、安心して集団生活を送るスキルを身につけていくことができます。
特別支援教育の教材プリントを無料で活用するメリット
現場の先生や忙しい保護者にとって、一から教材を作るのは大変な労力です。そこで特別支援教育の教材プリントを無料で提供しているサイトを賢く活用しましょう。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)プリントの導入
SSTは繰り返しが重要です。プリント形式であれば、学校と家庭で連携して同じ課題に取り組むことができます。
特に、「こんな時どうする?」という具体的なトラブル場面を想定したワークは、子どもたちの社会性を育むのに最適です。
プリント教材を効果的に使うコツ
- スモールステップで: 最初は正解が一つしかない簡単な問題から始め、徐々に「自分ならどうするか?」というオープンな問いに移行します。
- 視覚的なヒントを添える: 文字が読めない、あるいは理解が難しい場合は、大人が読み上げたり、絵カードを併用したりします。
- 褒めるポイントを見つける: 正解を出すことよりも、考えようとした姿勢や、プリントに向き合った時間をしっかりと褒めてあげましょう。
まとめ:一人ひとりに最適な「学びの形」を
特別支援教育における教材作りは、決して完璧である必要はありません。子どもの「好き」を詰め込み、少しだけ「頑張れば届く」難易度に調整された手作り教材こそが、子どもの可能性を最大限に引き出します。
今回ご紹介したマッチング教材やSSTプリント、そしてひらがな学習のアイデアを、ぜひ今日からの支援に役立ててください。
さらに専門的な知見や、公的な支援情報については、文部科学省の特別支援教育のページも合わせて確認することをおすすめします。
次のステップとして
今回ご紹介したSSTイラストを一枚印刷して、お子さんと一緒に「この子、どんな気持ちかな?」とお話ししてみることから始めてみませんか?
この記事が、子どもたちの「できた!」という輝く笑顔につながることを願っています。
✅ マッチング教材・SST教材・指導計画をまとめて揃えたい先生へ

支援級コンプリートBOX
この記事で紹介した教材のほとんどが1つのセットで手に入ります。手作りの時間を大幅に節約できます。
- SSTカード「こんなときどうする?」(感情・場面判断)
- SSTワークシート ラミネート式(繰り返し使える)
- アンガーマネジメント教材(感情コントロール)
- ソーシャルストーリー&コミック会話(場面理解)
- 個別の指導計画 文例集(1〜6年生対応)
- その他4種 → 合計9種フルセット





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