通級を勧められたらどうする?必要か迷ったときに確認したい7つのこと
「学校の先生から、通級を考えてみませんかと言われた」
突然そう言われると、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
- うちの子には、本当に通級が必要なの?
- 通級に行くと、今のクラスで過ごせなくなる?
- 発達障害の診断を受ける必要がある?
- 本人が嫌がったらどうしたらいい?
- 授業を抜けることで、勉強が遅れない?
- 他の子に知られて、恥ずかしい思いをしない?
こうした不安を感じるのは自然なことです。
私は小学校教員として長く子どもたちに関わり、特別支援学級の担任も経験してきました。子どもを見ていて大切だと感じるのは、「通級に行くか、行かないか」から考え始めないことです。
まず考えたいのは、
「この子は今、学校生活のどこで困っているのだろう?」
ということです。
その困り感を整理したうえで、「通級でどんな力を身につけると、今の生活が少し楽になるのか」を学校と一緒に考えていくことが大切です。
この記事では、学校から通級を勧められたときに、保護者の方が確認しておきたいことを7つに整理して解説します。
なお、通級の対象や仕組み、支援級との違いなど基本的な制度については、別の記事で詳しく解説しています。
通級を勧められたら、すぐに決めなくて大丈夫
まずお伝えしたいのは、「通級を勧められた=すぐに利用を決めなければならない」ということではないということです。
学校から通級を提案されたのであれば、先生には何らかの理由があるはずです。
しかし、その理由が保護者や本人に十分伝わっていなければ、納得して判断することはできません。
まずは、
- 学校ではどのような場面を心配しているのか
- どんな支援を必要としていると考えているのか
- 通級では何を学ぶ予定なのか
を具体的に聞いてみてください。
「集中力がありません」「コミュニケーションが苦手です」という抽象的な説明だけではなく、
「一斉指示のあと、何をすればよいか分からず動き出せないことが週に何度かあります」
「友達とのトラブルのあと、自分の気持ちを整理することが難しく、教室に戻るまで長い時間がかかっています」
など、実際の行動や場面で説明してもらうと、子どもの困り感が見えやすくなります。
そもそも、なぜ学校は通級を勧めるの?
通級による指導は、大部分の授業を通常の学級で受けながら、一部の時間に、障害による学習上・生活上の困難を改善したり克服したりするための指導を受ける仕組みです。
つまり、本来の目的は「別室へ行かせること」ではありません。
通常の学級での学習や生活を、本人にとってより過ごしやすくすることにつなげるための支援です。
学習面の困りごと
例えば、読むことや書くことに非常に時間がかかる、先生の話を聞きながらノートを取ることが難しい、学習の手順を整理することが苦手、といった困り方があります。
単に「勉強が苦手だから通級」ということではありません。どの場面で、何が妨げになっているのかを見ていくことが重要です。
コミュニケーションや友達関係
「嫌だ」と言えずに我慢してしまう、相手の意図を読み取りにくい、自分の気持ちをうまく言葉にできない、といった困り方もあります。
通級では、実際に起きた場面を振り返ったり、気持ちの伝え方を一緒に考えたりすることもあります。
感情のコントロールや切り替え
失敗したときに気持ちの切り替えが難しい、予定が変わると強い不安を感じる、怒りが大きくなったときに自分で落ち着く方法が分からない、といった場合です。
「怒らないようにする」のではなく、自分の気持ちに気づいたり、困ったときに助けを求めたり、自分に合った対処法を増やしたりすることが大切です。
「診断名」ではなく学校生活での困り感を見る
ここは、とても大切な点です。
「ADHDだから通級」「ASDだから通級」というように、診断名だけで必要性を考えるものではありません。
文部科学省も、通級の対象を判断するときは医学的な診断の有無だけにとらわれず、総合的に判断する必要があると示しています。
同じ診断名があっても、困り方は子どもによって違います。反対に、診断を受けていなくても、学校生活の中で具体的な支援を必要としている子どももいます。
だからこそ、見るべきなのはラベルではなく、「本人がどんな場面で困っているか」です。
通級が本当に必要か考える7つのポイント
学校から通級を勧められたら、次の7点を順番に確認してみてください。

①学校は具体的に何に困っていると見ているか
最初に確認したいのは、学校側が何を理由に通級を提案したのかです。
「落ち着きがない」「友達とうまくいかない」だけでは、十分ではありません。
- いつ
- どこで
- どんな出来事があり
- 本人はどんな様子になり
- どんな支援をすると変化したのか
まで聞くと、必要な支援が見えやすくなります。
私は子どもの行動を見るとき、行動そのものだけで終わらず、「なぜそうなったのだろう」「本人は何に困っているのだろう」と考えることを大切にしています。
例えば「授業中に席を立つ」という同じ行動でも、課題が難しくて逃れたい場合、見通しが持てず不安な場合、刺激が多く集中しにくい場合など、背景は違います。
背景が違えば、必要な支援も変わります。
②本人自身は何に困っているか
大人から見ると困っているように見えても、本人は別のことを一番つらいと感じていることがあります。
例えば、教師は「友達とのトラブル」を心配していても、本人は「授業で突然当てられること」の方がつらいかもしれません。
反対に、表面上は問題なく過ごしているように見えても、本人が毎日かなり無理をしていることもあります。
文部科学省の通級担当教師向けガイドでも、本人や保護者の思いや願いに耳を傾け、本人の「こうしたい」という願いを理解して指導目標を考えることが重視されています。
大人だけで「この子にはこれが必要」と決めないことが大切です。
③通常学級ではどんな支援をしてきたか
通級を検討するときは、「通級に行けば解決する」と考える前に、通常学級でどんな支援を行ってきたのかも確認してみましょう。
- 指示を一度にたくさん出さず、一つずつ伝える
- 予定や手順を見える形にする
- 座席や周囲の刺激を調整する
- 課題量や取り組み方を工夫する
- 困ったときに助けを求める方法を決めておく
こうした支援によって困り感が大きく減る場合もあります。
文部科学省も、LDやADHDのある児童生徒について、通常の学級での配慮や指導上の工夫によって対応することが適切な場合があるため、通級の必要性は慎重に判断する必要があるとしています。
もちろん、通常学級で支援をしてはいけないという意味ではありません。通級を利用する場合でも、在籍学級での支援は引き続き重要です。
④通級では何を目標に指導するのか
ぜひ学校に、
「通級では、この子がどんな力を身につけることを目指していますか?」
と聞いてみてください。
「週1回通級に通う」こと自体は目標ではありません。
例えば、
- 分からないときに「もう一度お願いします」と伝えられる
- 怒りが大きくなる前に自分の状態に気づける
- 読むときに自分に合った方法を使える
- 予定変更のときに確認する方法を身につける
など、学校生活のどこにつなげるのかが分かる目標が大切です。
⑤何曜日・何時間・どの授業を抜けるのか
実際に利用することになったら、時間割も重要です。
通級による指導は、通常の教育課程に加えて行う場合と、一部の授業に替えて行う場合があります。
そのため、学校によっては在籍学級の授業時間中に通級へ行くことがあります。
- 本人が楽しみにしている授業と重ならないか
- 抜けた授業内容をどのように補うのか
- 移動を含めて本人の負担が大きくならないか
も確認しておきたいところです。
通級のために本人が疲れ切ってしまうのであれば、支援の目的と方法をもう一度考える必要があります。
⑥自校通級・他校通級・巡回指導のどれか
通級には、大きく3つの実施形態があります。
| 形態 | 概要 |
|---|---|
| 自校通級 | 在籍している学校で通級による指導を受ける |
| 他校通級 | 通級指導教室のある別の学校へ行って指導を受ける |
| 巡回指導 | 通級担当の教師が児童生徒の学校へ出向いて指導する |

特に他校通級の場合は、移動時間や送迎が家庭の負担になることがあります。
「通級そのものは良さそうだけれど、毎週の送迎が難しい」ということもあり得ます。
利用方法や送迎の扱いは地域によって異なるため、学校や教育委員会に具体的に確認してください。
⑦本人が納得しているか
7つの中でも、私はここを特に大切にしたいと考えています。
大人が「あなたのためだから」と考えていても、本人が、
- なぜ行くのか分からない
- 自分だけ授業を抜けるのが嫌だ
- 友達に知られたくない
- 通級に行く自分を否定的に感じている
という状態では、本人にとって大きな負担になることがあります。
本人の年齢や発達段階に合わせて、
「○○が困ることがあるよね。そこを少し楽にする方法を一緒に練習する場所があるよ」
など、本人にとって意味の分かる説明をしていくことが大切です。
通級を勧められたら学校に聞いておきたいこと

面談の場では、次の4つを聞くだけでもかなり整理できます。
「具体的にどんな場面が気になりましたか?」
「集中力」「社会性」「落ち着き」といった言葉だけではなく、具体的な場面を聞きましょう。
「通級で何を学ぶ予定ですか?」
通級に通うことではなく、その先にどんな目標を置いているのかを確認します。
「通常学級ではどんな支援を続けますか?」
通級だけに支援を任せるのではなく、在籍学級と通級担当が連携することが重要です。
文部科学省も、通級担当教師と在籍学級担任が定期的に情報交換を行い、連携することを求めています。
「いつ効果を振り返りますか?」
一度始めたら、そのまま何年間も続けなければならないわけではありません。
「どんな姿になったら目標達成と考えるのか」「いつ振り返るのか」まで確認しておくと、通級が本人の役に立っているかを考えやすくなります。
通級に通うと学校生活はどう変わる?
通常学級に在籍したまま利用する
通級を利用しても、基本となる在籍先は通常の学級です。
大部分の授業を通常の学級で受けながら、一部の時間に必要な指導を受けます。
特別支援学級へ在籍を変更する仕組みとは異なります。
授業を抜ける場合がある
一部の授業に替えて通級による指導を受ける場合は、その時間の在籍学級の授業には参加しないことになります。
そのため、「何の時間に通級するか」は本人の負担や学習状況を考えるうえでも大切です。
他校通級では送迎が必要になることもある
他校で指導を受ける場合は、移動方法についても確認が必要です。
保護者の仕事との調整が必要になるケースもあります。実際の送迎方法や利用可能な時間帯は自治体によって異なるため、利用を決める前に確認しましょう。
担任と通級担当の連携が重要
私は、通級でどれだけ良い学習をしても、そこで終わってしまってはもったいないと考えています。
例えば通級で「困ったときの伝え方」を練習したのであれば、在籍学級でも同じ方法を使える環境をつくることが大切です。
通級で学ぶ → 在籍学級で使う → うまくいったか振り返る
この循環ができると、通級での学びが日常生活につながりやすくなります。
子どもが「行きたくない」「みんなに知られたくない」と言ったら
通級の内容が本人に合っていたとしても、本人が「行きたくない」と言うことはあります。
そのときに、すぐ「あなたのためだから行きなさい」と結論づけないでほしいと思います。
まず「なぜ嫌なのか」を聞く
同じ「行きたくない」でも理由はさまざまです。
- 抜ける授業が嫌
- 友達に何をしているのか聞かれるのが嫌
- 通級の課題が難しい
- 移動するのが面倒
- 通級に行くことで「自分はできない子」と感じている
- 担当の先生との関係に不安がある
理由によって対応は全く変わります。
文部科学省のガイドでも、通級を欠席したり遅刻したりする子どもへの対応では、本人の心情に寄り添って話を聞き、在籍学級担任や保護者と情報を共有することが示されています。
通級へ行く目的を子どもと共有する
「苦手だから行く場所」と説明するより、
「困ったときに自分で楽になる方法を見つける場所」
「学校でやりやすくなる方法を一緒に探す時間」
というように、本人にとっての目的を共有できるとよいでしょう。
クラスへの説明は本人の気持ちを置き去りにしない
「友達に何と言えばいいですか?」と心配になる保護者もいると思います。
しかし、大人が良かれと思ってクラス全体へ詳しく説明することを、本人が望んでいない場合もあります。
何をどこまで伝えるのかは、本人の年齢や気持ち、学校の状況を踏まえ、本人・保護者・学校で相談して決めていくことが大切です。
見学してから考える方法もある
地域や学校によっては、利用前に通級指導の様子を見たり、担当者から説明を聞いたりできる場合があります。
利用前の見学や相談が可能か、学校へ確認してみるのも一つの方法です。
診断なしでも通級を利用できる?
「発達障害の診断を受けていないと、通級は利用できないの?」
これは保護者の方からよく聞かれる疑問です。
診断の有無だけでは決まらない
文部科学省は、通級による指導の対象とするかどうかの判断について、医学的な診断の有無だけにとらわれないよう留意し、総合的な見地から判断する必要があるとしています。
つまり、
「診断がある=必ず通級」でも、「診断がない=通級を利用できない」でもありません。
子どもの学校での様子、学習上・生活上の困難、必要としている支援などを総合的に見て考えていきます。
実際の手続きは自治体・学校で確認する
ただし、実際の相談・審議・利用開始までの手続きや、提出を求められる資料は自治体によって異なります。
医療機関からの情報が判断材料として求められることもあります。
「診断書が絶対に必要」「診断はいらない」と全国一律に考えず、在籍校や自治体の教育委員会へ確認してください。
通級を勧められたけれど納得できないときは?
学校から勧められても、「家庭ではそんな様子はない」「本当に必要なのだろうか」と納得できないこともあると思います。
その場で結論を出さず理由を聞く
まずは、通級を提案した理由を具体的に聞きましょう。
学校と家庭では環境が違うため、子どもの姿が違うことは珍しくありません。
家庭での姿も学校へ伝える
家庭でうまくいっている方法があるなら、それも大切な情報です。
「家では予定を紙に書くと自分で動けます」「選択肢を二つにすると決めやすいです」など、具体的に伝えることで、学校での支援につながることがあります。
特別支援教育コーディネーター等にも相談する
担任だけでなく、学校の特別支援教育コーディネーター、管理職、通級担当者などに相談できる場合もあります。
必要に応じて、教育委員会の相談機関や専門家による相談につながることもあります。
「通う・通わない」ではなく必要な支援を考える
話し合いが「通級に行くか、行かないか」の二択になってしまうと、本来の目的を見失いやすくなります。
先に考えたいのは、
「この子の学校生活の困り感を減らすために、今どんな支援が必要なのか」
です。
その支援を実現する方法の一つとして通級が合うのか、通常学級での支援を工夫する方がよいのかを考えていきます。
通級を利用するまでの一般的な流れ
具体的な手続きは自治体によって異なりますが、おおまかには次のような流れで検討されます。
学校への相談・実態把握
担任などが学校での様子を把握したり、保護者から家庭での様子を聞いたりします。
すでに通常学級で行っている支援と、そのときの本人の反応も大切な情報になります。
校内での検討・教育委員会等との連携
必要に応じて、校内委員会や特別支援教育コーディネーターなどを活用して検討します。
文部科学省では、通級による指導を行うかどうかの判断は、特別の教育課程を編成する判断であることから、基本的には在籍校の校長が行い、教育委員会等と十分に連携することが重要とされています。
見学・面談・本人と保護者との話し合い
地域の仕組みに応じて、教育相談や通級担当者との面談などが行われることがあります。
ここでも、「大人が必要と判断したから」だけでなく、本人や保護者の思いや願いを確認することが大切です。
利用開始
利用が決まったら、本人の困り感や目標に応じて指導内容を考えていきます。
一度決めた計画を固定するのではなく、本人の変化や在籍学級での様子を見ながら見直していくことも重要です。
支援級を勧められた場合とはどう違う?
通級と特別支援学級では、大きな違いがあります。
通級による指導では、通常の学級に在籍し、大部分の授業を通常の学級で受けながら、一部の時間に特別な指導を受けます。
一方、特別支援学級は、その学級自体が子どもの在籍する学級となります。
どちらを選ぶかという単純な比較ではなく、子どもがどの程度の支援を、どのような環境で必要としているかを考えることが大切です。
通級と支援級の違いや選び方については、別の記事で詳しくまとめています。
教師として伝えたい|「通級へ行くこと」より大切なこと

私はこれまで子どもたちに関わる中で、行動だけを見て判断しないことを大切にしてきました。
授業中に動いてしまう。
友達と言い合いになる。
宿題を忘れる。
急に怒ってしまう。
そうした姿だけを見れば、「できない」「問題行動」と捉えてしまうかもしれません。
でも、その行動の前には、たいてい何かがあります。
- 分からなかった
- 不安だった
- うまく伝えられなかった
- 刺激が多すぎた
- 失敗するのが怖かった
- どう助けを求めたらよいか分からなかった
大切なのは、
行動 → 「なぜ?」 → 本人の困り感 → 必要な支援
と考えていくことです。
通級も同じです。
「通級に行けば安心」でも、「通級に行かない方がいい」でもありません。
通級という環境を使うことで、その子の困り感を減らせるのか。
そこを中心に考えてほしいと思います。
そして、通級を利用する場合も、「できないところを直す場所」だけにはしてほしくありません。
自分の得意なことを知る。
自分に合ったやり方を知る。
困ったときに助けを求められる。
「こうすれば自分は大丈夫」と思える方法を増やす。
そんな学びにつながることが、通級の大きな意味の一つだと私は考えています。
よくある質問
通級に行くと普通学級から外れますか?
いいえ。通級による指導は、通常の学級に在籍したまま、一部の時間に必要な指導を受ける仕組みです。特別支援学級へ在籍を変更することとは異なります。
発達障害の診断がなくても利用できますか?
診断の有無だけで通級の対象が決まるわけではありません。文部科学省も、医学的な診断の有無のみにとらわれず総合的に判断する必要があると示しています。ただし、具体的な手続きや必要な資料は自治体によって異なるため、学校や教育委員会へ確認してください。
通級は何時間くらいですか?
小・中学校の通級による指導について、国の基準では原則として年間35~280単位時間が標準です。LD・ADHDの児童生徒については年間10~280単位時間が標準とされています。
ただし、実際の指導時間は本人の状態や学校・地域の体制によって異なります。単純に「週○時間ならよい」と考えるのではなく、本人に必要な指導と負担のバランスを見ることが大切です。
通級を途中で終了することはありますか?
あります。文部科学省も、子どもの状態が変化し、通級による指導を行う必要がなくなった場合には終了を判断する仕組みを示しています。
通級は「一度始めたら卒業まで続けるもの」ではありません。本人の変化や指導の効果を定期的に振り返ることが大切です。
支援級と通級のどちらがいいですか?
一概にどちらがよいとは言えません。
通常の学級での学習におおむね参加しながら一部の特別な指導を必要としているのか、より継続的で個別性の高い教育環境を必要としているのかなど、本人の実態や必要な支援によって考えます。
「どちらが上か・下か」ではなく、どの環境なら本人が学びやすく、安心して学校生活を送れるかという視点が大切です。
まとめ|「通級に行くか」より、子どもの困り感から考えよう
学校から通級を勧められると、「通わせた方がいいの?」「断って大丈夫?」と、どうしても選択そのものに目が向きやすくなります。
でも、本当に大切なのは、その一つ前です。
「今、この子は何に困っているのだろう?」
そこから考えてみてください。
- 学校は、どんな場面を心配しているのか
- 本人は、何に困っているのか
- 通常学級ではどんな支援をしてきたのか
- 通級では何を学ぶのか
- 授業や送迎の負担はどうなるのか
- 本人はどのように感じているのか
これらを一つずつ整理していけば、「通級に行く・行かない」という二択だけではなく、本人に必要な支援は何なのかが見えてきます。
子どもの困り感は、一人ひとり違います。
だからこそ、大人が先に答えを決めるのではなく、本人の姿や声を丁寧に見ながら、学校と家庭で一緒に考えていってほしいと思います。
この記事で参考にした主な資料
- 文部科学省「初めて通級による指導を担当する教師のためのガイド」
- 文部科学省「障害に応じた通級による指導の手引 解説とQ&A(改訂第3版)」
- 文部科学省「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)」

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