年長・年中でひらがなを書けない・覚えられないときの練習法|入学前に焦らずできること
「年中だけれど、まだひらがなにあまり興味がない」
「年長になったのに、ひらがながなかなか書けない」
「小学校入学までに、どこまで読めるようになればいいの?」
年中・年長になると、周りの子が文字を読んだり、お手紙を書いたりする姿を見る機会が増えます。
そのため、わが子のひらがな学習がゆっくりだと、入学を前に不安になることもあると思います。

ただ、ひらがなが書けないときに、すぐ書き取りの量を増やせばよいとは限りません。
「読めるのか」「同じ文字を見つけられるのか」「文字は分かるけれど書くことだけが難しいのか」によって、必要な練習は変わります。
この記事では、特別支援学級での実践も踏まえながら、年中・年長の子が「見る・選ぶ・合わせる」活動からひらがなに親しむ方法を紹介します。
この記事でわかること
- 年中・年長のひらがな学習で大切にしたい考え方
- 年長でひらがなが書けないときに確認したい3つのこと
- 書き取り以外のひらがなの覚え方
- 家庭でできる「見る・選ぶ・合わせる」練習
- 無料で試せるひらがなマッチング教材
- ひらがなの次にカタカナへ進むときの考え方
- 年中のひらがな学習|まずは「読み」や文字への興味から
- 年長はひらがなをどのくらい読める・書けるべき?
- 年長でひらがなが書けない|焦る前に確認したい3つのこと
- 年長・年中のひらがなの覚え方|書く前に「見る・選ぶ・合わせる」
- 繰り返し使える「ひらがなマッチング教材」
- 【無料サンプル】年長・年中のひらがな練習に使ってみよう
- ひらがな練習の声かけ|「正解」だけでなく過程を見る
- 面ファスナーを使うと繰り返し取り組める
- 【動画】実際のマッチング教材の使い方
- ひらがなマッチング教材 完全版+指導書
- 発達支援教材も一緒に使いたい方へ
- ひらがなが読めるようになってきたら、カタカナへ進んでもいい
- 小学校入学前に大切なのは、文字だけではない
- まとめ|年長でひらがなが書けなくても「どこならできる?」から始めよう
年中のひらがな学習|まずは「読み」や文字への興味から
「ひらがなは何歳から教えた方がいい?」と気になる方もいると思います。
ただ、文字への興味が出てくる時期には個人差があります。
年中の時期に大切なのは、いきなり五十音を書かせることよりも、生活の中で文字に気づく経験を増やすことです。

例えば、
- 自分の名前の最初の文字を探す
- 好きな食べ物の名前を見つける
- 絵本の中から知っている文字を探す
- お店の看板から同じ文字を見つける
- 家族の名前を見比べる
といった活動です。
「あを書いてみよう」と求める前に、
「この文字、○○ちゃんの名前にもあるね」
というように、文字が自分の生活とつながっていることに気づけると、ひらがなへの興味が広がりやすくなります。
年長はひらがなをどのくらい読める・書けるべき?
小学校入学が近づくと、
「年長なら全部読めないといけない?」
「名前を書けないと入学後に困る?」
と心配になることがあります。
ただ、入学前の段階で五十音すべてを完璧に読み書きできることを目標にする必要はありません。
小学校では、入学後にひらがなの読み書きを学習します。
入学前は、文字の完成度だけを見るよりも、
- 文字に興味がある
- 自分の名前が分かる
- 知っている文字がいくつかある
- 大人と一緒なら文字を探せる
- 文字を書いてみようとする
- 分からないときに見本を使える
といった姿も大切にしたいところです。

鏡文字や形の崩れがあっても、すぐに何度も書き直させなくていい
文字を書き始めた時期には、文字の左右が反対になったり、形や大きさが安定しなかったりすることがあります。
一度間違えただけで、何度も書き直させる必要はありません。
まずは、
「文字を書いてみようとした」
という経験を大切にしながら、必要に応じて見本を見せたり、一緒に形を確認したりします。
年長でひらがなが書けない|焦る前に確認したい3つのこと
「年長なのにひらがなが書けない」とき、すべてを「文字を覚えていない」という一つの問題にまとめないことが大切です。
① ひらがなそのものは読めている?
例えば「あ」を見せたときに「あ」と読めるのであれば、文字と音の対応はある程度分かっている可能性があります。
読めるのに書けない場合は、文字を理解していないとは限りません。
② 見本と同じ文字を見つけられる?
まだ読めなくても、見本の「あ」と同じ「あ」を探すことができる子もいます。
その場合は、文字学習の入り口として「同じものを合わせる」マッチングから始められます。
③ 鉛筆を使うこと自体が難しくない?
文字を書くためには、文字を覚えるだけでなく、
- 鉛筆を持つ
- 適切な力で線を引く
- 見本と自分の手元を見比べる
- 文字の形を思い出す
- マスの中に形を整える
といった複数の動作が必要です。
そのため、カードなら正しく選べるのに、書く課題になると止まることもあります。
「書けない=ひらがなが分からない」とは限りません。
まず、指さしやカード選びなら答えられるかも確認してみてください。
ひらがなの読みそのものが難しい場合は、発達特性も含めて「読む前の段階」から整理した記事もあります。
→ 発達障害のある子のひらがな練習|マッチングから始める方法
年長・年中のひらがなの覚え方|書く前に「見る・選ぶ・合わせる」
ひらがなの練習というと、なぞり書きや書き取りを思い浮かべるかもしれません。
もちろん、書く練習も大切です。
ただ、まだ文字の形や読みが十分に定着していない場合は、書く前の活動を取り入れる方法があります。
例えば、
① 見本と同じ文字を見つける
↓
② 2〜3枚から正しい文字を選ぶ
↓
③ 絵と文字を合わせる
↓
④ ことばの最初の文字を選ぶ
↓
⑤ 読めるようになってから書く
という流れです。

マッチングなら、まだ「あ」と読めなくても、
「これと同じ形はどれ?」
という活動から参加できます。
文字を読むことと、鉛筆で書くことをいったん分けることで、どこまで理解しているのかも確認しやすくなります。
ひらがなを「書く前」から練習する方法を詳しく見る
読み書きのつまずきを分けて考えながら、マッチング教材の使い方や声かけを詳しく紹介しています。
繰り返し使える「ひらがなマッチング教材」
こうした考え方をもとに作成したのが、ひらがなマッチング教材です。
書き込みだけに頼らず、カードを動かしながら取り組めるようにしています。
ひらがなマッチング教材|全140ページ
教材ページとカードページを組み合わせ、子どもの理解に合わせて必要な課題を選んで使えます。
- ひらがな50音のマッチング
見本と同じ文字を探し、文字の形に気づく活動です。

- 濁音・半濁音・拗音
基本文字に慣れてきたあと、子どもの理解に合わせて広げられます。

- ことばのマッチング
「えほん」「いぬ」など、身近なことばと文字を結びつけます。

- 色・形・季節・動作などとの関連づけ
文字だけでなく、生活の中のことばや概念と結びつけて学べます。

すべてを順番に取り組む必要はありません。
今の子どもができるページから始め、難しければ一段階戻るという使い方がおすすめです。
【無料サンプル】年長・年中のひらがな練習に使ってみよう
「マッチングが合うか分からない」という方は、まず無料サンプルで子どもの反応を確認してみてください。
ひらがな練習の声かけ|「正解」だけでなく過程を見る
教材を使うときは、正解したかどうかだけでなく、どのくらいの支援があればできたかを見てみてください。

① 選択肢を減らす
5枚から選べない場合は、2枚にします。
2枚ならできたのであれば、それも大切な「できた」です。
② 間違えたらヒントを一段ずつ
例えば「いぬ」の「い」を探す活動なら、
- 「この絵は何かな?」
- 「い・ぬ。最初の音は何かな?」
- 「『い』と『う』ならどっち?」
- それでも難しければ、正しいカードを示す
というように、必要なところまで少しずつ支援します。
③ 「何ができたか」を具体的に伝える
例えば、
- 「同じ文字を自分で見つけたね」
- 「今日は2枚から一人で選べたね」
- 「『い』っていう最初の音に気づけたね」
- 「前よりヒントが少なくてもできたね」
と伝えます。
正解したことだけでなく、必要な支援が減ったことも成長です。

面ファスナーを使うと繰り返し取り組める
マッチング教材は紙のままカードを置いて使うこともできます。
何度も繰り返し使いたい場合は、ラミネートして面ファスナー(マジックテープ)を付ける方法があります。
用途によって、丸型とロール型を使い分けられます。
- 丸型:剥がして貼るだけなので準備がしやすい
- ロール型:必要な大きさに切れるため、大量制作やサイズ調整に使いやすい
ラミネートしなくても使用できますが、繰り返し使う教材を作る場合はラミネーターがあると便利です。
【動画】実際のマッチング教材の使い方
こちらの動画では、カードを選んで貼る活動の様子を見ることができます。
ひらがなマッチング教材 完全版+指導書
無料サンプルを使ってみて、
「もう少したくさんのことばで取り組みたい」
「濁音・半濁音・拗音にも広げたい」
「教材だけでなく、支援の仕方も知りたい」
という場合は、完全版も用意しています。
全140ページのひらがなマッチング教材と、教材の使い方をまとめた指導資料をセットにしています。

発達支援教材も一緒に使いたい方へ
文字学習だけでなく、ことばや生活に関わるマッチング課題もまとめて使いたい場合は、発達支援教材とのセットもあります。

ひらがなが読めるようになってきたら、カタカナへ進んでもいい
ひらがなが少しずつ安定してきたら、次にカタカナへ進む子もいます。
カタカナでも、学習の考え方は同じです。
最初から何度も書くのではなく、
見る → 選ぶ → 合わせる → 貼る → 読む
という活動から始められます。
入学後のカタカナ学習にも使える無料プリント
同じ文字を合わせるところから、はじめの文字、長音・小さい文字、ことば作りまで段階的に練習できます。
小学校入学前に大切なのは、文字だけではない
入学前になると、どうしても「ひらがなを何文字書けるか」が気になります。
ただ、小学校生活に向けて育てたい力は文字だけではありません。
話を聞く、自分の気持ちを伝える、身の回りのことを自分でしようとする、友達と関わるなど、さまざまな経験が小学校以降の生活につながります。
幼児期の育ちについて公的な考え方を確認したい場合は、文部科学省の資料も参考になります。
※この資料は、入学前にひらがなを何文字読める・書けるべきかを定めた基準ではありません。
まとめ|年長でひらがなが書けなくても「どこならできる?」から始めよう
年中・年長でひらがなの読み書きがまだ難しいと、入学を前に焦ることもあると思います。
ただ、すぐに書き取りの量を増やす必要はありません。
まず、
同じ文字なら見つけられる?
2枚なら選べる?
文字は読める?
読めるけれど書くことだけが難しい?
と、今できるところを確認してみてください。
見る → 探す → 選ぶ → 合わせる → 読む → 書く
活動を小さく分ければ、その子が参加しやすい入り口が見つかることがあります。
「昨日より一つ多く読めた」
「2枚なら自分で選べた」
「見本を見ながら名前を書いてみた」
そうした小さな変化も、入学後の学習につながる大切な成長です。
周りの子と比べるより、前の自分と比べて増えた「できた」を見つけていきたいですね。






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