新学期が始まると、先生たちはやることが山積み。

「何から手をつければいいんだろう?」「準備が追いつかないまま始業式を迎えてしまいそう…」と、毎年のことながら悩む時期ですよね。
毎年のことながら、この時期は気持ちが焦りますよね。特に、特別支援学級の担任になったばかりの先生は、通常学級とは違う準備が必要なことも多く、「何を優先すればいいのかわからない」と感じることも多いと思います。
この記事では、通常学級・特別支援学級の両方に対応した新年度のToDoリストを、現場経験18年の視点でまとめました。完璧にこなすことが目的ではありません。「これをやっておけば、4月のスタートが落ち着く」という優先度の高いものだけを厳選しています。
ダウンロードできるPDF版もありますので、印刷して手元に置きながら使ってください。
「全部やらなきゃ!」と力まず、できることから少しずつ進めていきましょう。
① 学年で確認・共有すること(通常学級・特別支援学級 共通)
4月の最初にやることの多くは、「自分だけでは完結しないこと」です。学年の先生と早めに情報をそろえておくだけで、その後の動きがぐっとスムーズになります。
- ☑ 学年経営方針・学年目標の確認
- ☑ 学年の年間行事スケジュールの確認
- ☑ 学年内の役割分担(学年通信・行事準備・テスト作成など)
- ☑ 提出書類・学年費の確認
- ☑ 児童の情報共有(生活・学習の様子、配慮事項)
- ☑ 交流活動の計画調整(特別支援学級との連携含む)
- ☑ 週の予定の作成(1週間の流れを明確にしておく)
💡 Point
「今週はどんな動きになる?」を学年全体で共有しておくだけで、先生も子どもたちも安心してスタートできます。行事や配慮が必要な子の状況をふまえて1週間の流れを組み立てておくと、直前になって焦ることが減ります。
② 子どもに関すること(通常学級・特別支援学級 共通)
子どもたちに関する準備は、「最初の1週間を子どもが迷わずに過ごせるか」を基準に考えると整理しやすくなります。
- ☑ 名簿作成(最新の情報を確認)
- ☑ クラス名簿の作成(座席表・連絡網・配布リスト)
- ☑ 保護者への最初の連絡(お便り・学級通信など)
- ☑ ロッカーやBOXの配置決定
- ☑ 朝の会・帰りの会の流れを確認
- ☑ 給食・掃除・係活動の担当決め
- ☑ 避難訓練の動き方を確認
- ☑ 週の予定を子どもたちと共有(時間割や活動内容を明確に)
💡 Point
最初の1週間は「子どもたちが迷わないようにする」のがカギです。「次に何をするのか」が見通せると、子どもたちは安心して動けます。特に支援が必要な子ほど、「先の見通し」があるとないとでは落ち着きが全然違います。
③ 学級環境整備(通常学級・特別支援学級 共通)
教室環境は、子どもたちが「ここは自分の場所だ」と感じるための土台です。完璧に整える必要はありませんが、最低限の「安心できる空間」を作ってから子どもたちを迎えましょう。

- ☑ 教室レイアウトを決める(机の配置・掲示物)
- ☑ 黒板や掲示物の整理(学級目標・当番表・時間割)
- ☑ 学習用具・備品のチェック(教材・プリンター・ホワイトボードなど)
- ☑ 掃除道具・収納場所の確認
- ☑ 名札・座席表の作成
💡 Point
「きれいに飾る」より「迷わない環境を作る」を優先してください。特に4月のうちは、掲示物が多すぎると視覚的な刺激が強くなります。シンプルで、必要なものがすぐわかる教室が、子どもたちの落ち着きにつながります。
📝 特別支援学級ならではの追加項目
ここからは、特別支援学級の担任として特に優先してほしい準備をまとめます。通常学級の準備リストと重複する部分もありますが、特別支援学級では「誰のために・何のために」という視点が一段階深くなります。
初めて担任になった先生は、ここを読んでおくだけで「4月に焦るポイント」がかなり減ると思います。
① 学年で確認・共有すること(特別支援学級向け)
特別支援学級は、交流学級・支援員・関係機関など、関わる大人が多い分、情報共有の仕組みを早めに作っておくことが大切です。「誰がどこまで知っているか」を整理するだけで、後々のすれ違いが防げます。
- ☑ 支援が必要な児童の情報共有(支援会議・他学年との連携)
- ☑ 個別の支援計画・指導計画の確認と更新準備
- ☑ 支援員・関係機関(通級・放課後デイなど)との連携確認
- ☑ 週の予定を個別支援の視点で作成(負担が偏らないよう調整)
💡 Point
特別支援学級では「1週間の流れをどう設計するか」が、授業の質と子どもの安定に直結します。誰がどの時間に支援学級にいるのか、誰が交流に行くのか、それだけで1日の動きが大きく変わります。交流学級の先生との時間割のすり合わせは、できるだけ早い段階でやっておきましょう。
② 子どもに関すること(特別支援学級向け)
特別支援学級の子どもたちは、環境の変化にとても敏感です。「新しい先生・新しい教室・新しいクラスメート」が一度に押し寄せる4月は、子どもにとって大きなストレスがかかる時期でもあります。最初の2週間を「安心できる場所だ」と感じてもらうことが、1年間の土台になります。
- ☑ 感覚過敏・聴覚過敏への配慮(イヤーマフ・静かな環境作り)
- ☑ コミュニケーションカード・ピクトグラムの準備
- ☑ 視覚支援ツールの作成(スケジュール表・感情表現カード・手順カード)
- ☑ 自立活動の授業内容を大まかに決めておく(最初はゲームや簡単な活動でOK)
- ☑ スモールステップで学習を進めるための個別支援計画の立案
- ☑ 週の予定を個々のペースに合わせて作成(負担を減らす工夫)
💡 Point
「何をするのか」が見えないと、不安が行動として出てくる子がいます。絵や写真を使ったスケジュール表は、子どもたちが自分で見通しを持つための強力なサポートになります。最初は簡単なものでも十分。市販のものを使っても、手書きでも大丈夫です。まず「あると助かる」という感覚を先生自身がつかんでいきましょう。
③ 学級環境整備(特別支援学級向け)
特別支援学級の教室環境は、「快適さ」よりも「子どもが落ち着けるか」を最優先に考えます。華やかな掲示物や飾り付けが、かえって子どもたちの集中を妨げることもあります。
- ☑ 余分な刺激を減らす工夫(掲示物を最小限に、座席の配置を見直す)
- ☑ 児童の行動特性に応じたスケジュールボードの設置
- ☑ 落ち着けるスペース(クールダウンコーナー)の確保
- ☑ 医療的ケアが必要な児童への対応準備(保健室・関係機関との調整)
- ☑ 自立活動・SST用の教材・カードを収納する場所を決めておく
💡 Point
「クールダウンコーナー」は、罰の場所ではなく「気持ちを整える場所」として機能させることが大切です。パーテーションや段ボールで仕切るだけでも、子どもの安心感が変わります。最初からきれいに作る必要はなく、子どもたちと一緒に「どんな場所がいい?」と考えながら作っていくのもおすすめです。
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まとめ
新学期は、先生にとっても子どもにとっても「はじまりの季節」です。
やることが多くて当然だし、不安になって当然。でも、一つひとつ整理していけば、必ず準備は整います。このToDoリストが、その「整理」の助けになれば嬉しいです。
最後に、特別支援学級の担任として大切にしてほしいことを一つだけ。
「全部自分でやらなきゃ」と思わなくて大丈夫です。
学年の先生、支援員、保護者、そして子どもたち自身と一緒に、少しずつ作り上げていくのが特別支援学級という場所です。
子どもたちとともに、先生自身も楽しく新学期を迎えられますように。応援しています。
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