【無料DL】ソーシャルスキルトレーニング絵カード&指導案|今すぐ使える高品質教材

自立活動•SST

SST絵カードを無料ダウンロード|小学生のソーシャルスキルトレーニングで使える指導例つき

「ソーシャルスキルトレーニング(SST)で使える絵カードを無料で探している」
「絵カードは見つかったけれど、どう授業で使えばいいのか分からない」

そんな先生や支援者の方に向けて、この記事では学校生活の場面を扱ったSST絵カードと、実際の使い方を紹介します。

この記事で紹介する「あいさつ」の絵カードと指導資料は、無料でダウンロードできます。

まずは無料版を使って、目の前の子どもに合いそうか試してみてください。

この記事で分かること

  • SST絵カードの無料ダウンロード
  • 絵カードを使ったSSTの具体的な進め方
  • 吹き出しを空欄にしている理由
  • ロールプレイや振り返りへのつなげ方
  • 発話・アイコンタクトなどを一律に求めない支援方法
  • 学校生活の具体的な場面でSSTを行うときのポイント

【無料ダウンロード】SST絵カード「あいさつ」+指導資料

今回無料で配布しているのは、朝、教室に入ったときのあいさつをテーマにしたSST教材です。

無料でダウンロードできるSST絵カードと指導資料

📥 無料SST絵カード

子どもの実態に合わせて使える「あいさつ」の絵カードと教師用資料です。

無料プリントをダウンロード

あいさつ場面カードをダウンロード

教師用指導資料をダウンロード

SSTで絵カードを使うメリットは?

絵カードのよさは、言葉だけでは捉えにくい「場面」を、目で見ながら一緒に考えられることです。

例えば、「友達に物を借りたい」という場面を口頭だけで説明するよりも、

  • 誰がいるのか
  • 何が起きているのか
  • 自分なら何と伝えるか
  • ほかにどんな方法があるか

を、カードを見ながら整理できます。

学校生活の場面をイラストで考えるSST絵カード

ただし、発達障害や自閉症のある子どもなら、誰にでも絵カードが有効というわけではありません。

写真の方が理解しやすい子、文字の方が分かりやすい子、実際にやってみる方が理解しやすい子もいます。

大切なのは診断名から支援方法を決めることではなく、その子がどのような情報なら理解しやすいかを見ながら選ぶことです。

SST絵カードは「正解を覚えるカード」にしない

SSTで絵カードを使うとき、気をつけたいことがあります。

例えば、カードを見せて、

「このときは『ありがとう』って言うんだよ」
「ここでは『ごめんなさい』が正解だよ」

と、一つの言葉だけを覚えさせる方法です。

場面によってはモデルを示すことも必要ですが、SSTではそれだけでなく、

「何が起きている?」
「あなたならどうする?」
「ほかの言い方もあるかな?」
「言葉以外の方法も使えるかな?」

と考えることも大切です。

場面に応じて自分が使えそうな方法を増やしていくことを目指します。

吹き出しを空欄にしている理由

この記事で紹介する絵カードでは、人物の吹き出しを空欄にしています。

吹き出しが空欄になっているSST絵カード

これは、「正しいセリフを当てるクイズ」にするためではありません。

例えば、友達から物を借りたい場面でも、

  • 「貸して」
  • 「使い終わったら貸してくれる?」
  • カードで「かして」を示す
  • 先生に一緒に伝えてもらう

など、子どもによって使いやすい方法は違います。

空欄を使って複数の選択肢を考えられるのが、この教材の使い方の一つです。

SST絵カードの使い方|基本の5ステップ

① 子どもの困りごとと目標を決める

最初にカードを選ぶのではなく、まず子どもの様子を見ます。

例えば、

  • 遊びに入りたいけれど、どう伝えればよいか分からない
  • 困っても大人に助けを求められない
  • 断られたときに次の行動へ切り替えにくい
  • 自分の気持ちや希望を伝えにくい

などです。

困りごと → 育てたい力 → 使う場面という順番で考えます。

② 絵を見ながら場面を確認する

いきなり「何て言えばいい?」と聞くのではなく、まず絵の中で起きていることを一緒に確認します。

「ここはどこかな?」
「誰がいる?」
「何をしているところかな?」

など、事実から確認していきます。

③ 使えそうな言葉や行動を考える

場面が分かったら、どんな方法が使えそうかを考えます。

自由回答が難しい場合は、教師から2〜3個の選択肢を示しても構いません。

また、発話だけを答えにする必要もありません。

  • 言葉で伝える
  • うなずく
  • ジェスチャーを使う
  • 絵カードや文字カードを使う
  • 大人に助けを求める

など、その子が実際に使える方法を考えます。

④ 必要に応じてモデルやロールプレイを行う

考えた方法を、教師がモデルとして見せたり、短いロールプレイで試したりします。

ただし、ロールプレイを人前で行うことが負担な子には無理に求めません。

教師と1対1で試す、カードを並べるだけにするなど、参加方法を調整します。

⑤ 実際の学校生活につなげる

SSTの時間に答えられただけで終わらせず、実際の生活場面で使えるようにします。

例えば「先生に助けを求める」を学んだなら、実際に困った場面で、

「昨日練習したカード、使えそう?」

と短く思い出せるようにします。

そして本人が実際に使えたときは、

「困っていることを伝えてくれたから、先生も分かったよ」

のように、その行動がどう役立ったのかを具体的に返します。

無料サンプル「あいさつ」の指導例

無料教材では、朝に教室へ入った場面を扱っています。

ここでの目標を「大きな声で笑顔で、先生の目を見てあいさつする」と全員一律に設定する必要はありません。

例えば、子どもの実態によって、

  • 先生がいることに気づく
  • 自分から「おはよう」と伝える
  • 小さな声でも相手に届くように伝える
  • 会釈やジェスチャーで伝える
  • 言葉以外のコミュニケーション手段を使う

など、目標を変えることができます。

カードを見ながら考える

「教室に入ってきたところだね」
「先生がいるね」
「この子は、どうすると先生に来たことが伝わりそう?」

と考えます。

「おはようございます」だけに限定せず、本人が使える方法を考えます。

必要なら教師がモデルを見せる

まだ方法が分からない場合には、教師が実際にやって見せます。

その後、本人が試してみたい方法があれば、教師と一緒に練習します。

「できた・できなかった」だけではなく、本人が使いやすい方法を見つけることを大切にします。

学校生活のどんな場面でSST絵カードを使える?

絵カードは、学校生活の具体的な場面を切り取って考えると使いやすくなります。

  • あいさつ:教室に入る、帰る、先生や友達と会う
  • 物の貸し借り:借りたい、返したい、まだ使っている
  • 遊び:入りたい、誘いたい、断りたい
  • 順番:待つ、次に使いたいことを伝える
  • 困ったとき:先生に相談する、助けを求める
  • 気持ち:悔しい、不安、嫌だったことを伝える
  • 協力:友達と一緒に物を運ぶ、役割を相談する

「社会性」という大きなテーマから考えるより、その子が実際に困っている具体的な場面から選ぶ方が、授業のねらいも明確になります。

学校生活の具体的な場面を扱ったSST絵カード

困った行動があるとき、SST絵カードをどう使う?

友達を押す、大きな声を出す、物を投げるなどの行動があると、「この行動をやめさせるためにSSTをしよう」と考えたくなることがあります。

しかし、まず確認したいのは、なぜその行動が起きているのかです。

  • 何を伝えたかったのか
  • 何が分からなかったのか
  • どんな環境だったのか
  • 難しすぎる課題ではなかったか
  • 疲れや不安が強くなっていなかったか
  • 本人が使える伝え方が用意されていたか

などを考えます。

「ダメな行動を直すカード」ではなく、困ったときに本人が使える方法を増やすためのカードとして使う。

例えば、順番を待つことが難しい場合でも、「静かに待ちなさい」と教えるだけではなく、

  • あと何人かを見えるようにする
  • 「次に使いたい」と伝える方法を練習する
  • 待つ場所を分かりやすくする
  • 待つ時間そのものを短くする

など、本人への学習と環境調整の両方を考えます。

「負けたとき」のSSTも、感情を否定しない

ゲームで負けて泣く、大きな声が出る、といった場面をSSTで扱うこともあります。

そのときに、

「負けても泣いてはいけません」
「笑顔で『またやろう』と言いましょう」

と教えるだけでは、その子の「悔しい」という気持ちが置き去りになります。

まずは、

「悔しかったんだね」
「負けたときは、どんなふうになる?」
「そのとき、何をすると少し楽になれそう?」

と、自分の状態と対処方法を一緒に考えます。

「またやろう」と言うことだけをゴールにせず、少し離れる、水を飲む、教師に伝えるなど、その子に合う方法も選択肢にします。

保育園・幼稚園でSST絵カードを使うなら

SSTの考え方は、小学生だけに限定されるものではありません。

幼児の場合は、長く説明したりワークシートを書いたりするよりも、短い場面提示と遊びの中でのやり取りにすると取り組みやすいでしょう。

例えば、

  • 「まぜて」と伝える
  • 物を借りたいことを伝える
  • 「いや」と伝える
  • 困ったときに大人を呼ぶ

など、実際の生活の中で必要なやり取りを短く扱います。

年齢だけで活動を決めず、理解の仕方やコミュニケーション方法に合わせて調整することが大切です。

SST絵カードは「イラストだけ」で終わらせない

SSTでは、絵カードを見て答えること自体がゴールではありません。

例えば、

場面を見る
↓
使えそうな方法を考える
↓
必要ならモデルを見る・試してみる
↓
学校生活で使う
↓
使ってみてどうだったか振り返る

という流れまで考えると、実際の生活へつなげやすくなります。

無料の絵カードを選ぶときも、イラストの見た目だけでなく、

  • その子が困っている場面に合っているか
  • 何を学ぶために使うのか
  • 複数の方法を考えられるか
  • 実際の生活へどうつなげるか

という視点を持っておくと使いやすくなります。

学校生活のさまざまな場面を扱いたい場合

無料サンプルでは「あいさつ」の場面を紹介しました。

さらに、あいさつだけでなく、学校生活のさまざまな場面について継続して取り組みたい方向けに、SST絵カードと教師用の指導資料をまとめた教材も用意しています。

例えば、

  • あいさつ・返事
  • 物の貸し借り
  • 順番を待つ
  • 遊びに誘う・断る
  • 困ったときに相談する
  • 友達と協力する
  • 気持ちを伝える
  • 学校生活で困ったときの対応を考える

といった内容を扱えます。

学校生活のさまざまな場面を扱ったSST絵カード教材

それぞれの場面で、カードを見せて終わるのではなく、導入・問いかけ・モデルやロールプレイ・振り返りまで進められるようにしています。

🃏 学校生活のSSTを継続して行いたい方へ

SST絵カードと教師用指導資料

SST絵カード+教師用指導資料

学校生活で起こりやすい場面を絵カードで取り上げ、子どもへの問いかけやロールプレイ、振り返りまで行えるようにまとめています。

👉 SST絵カードの詳しい内容を見る

まとめ|SST絵カードは「答えを教える」より、使える方法を増やす

SST絵カードは、学校生活の中で起きる場面を、目で見ながら一緒に考えるための教材です。

大切なのは、カードに描かれた場面を見て「正解の言葉」を答えられるようにすることだけではありません。

  • 何が起きているか理解する
  • 自分はどうしたいか考える
  • 使えそうな言葉や行動を選ぶ
  • 自分に合った伝え方を見つける
  • 実際の学校生活で試す
  • 使ってみてどうだったか振り返る

という流れをつくることが大切です。

また、絵カードが合うかどうかも子どもによって違います。

写真・文字・実物・ジェスチャーなども含め、その子が理解しやすく、実際に使える方法を選んでください。

まずはこの記事の無料教材から、無理のない形で試してみてください。

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📖 参考資料

視覚支援などの支援方法は、診断名だけで一律に決めるのではなく、一人ひとりの障害の状態や認知・コミュニケーションの特性を踏まえて選ぶことが大切です。

▶ 文部科学省「特別支援学校学習指導要領解説 自立活動編」

▶ 文部科学省「特別支援教育に関する資料」

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