特別支援学級の自立活動|ストップ&ゴーゲームで衝動性と集中力を楽しく育てる【SSTカード無料DL付き】
「落ち着きがない」「気が散りやすい」「急な行動が多い」
もしかしたら、あなたのお子さんや担当している子どもの中に、そうした特性に悩んでいる子がいたり、指導に悩んでいたりするかもしれませんね。頭ごなしの指導では効果が薄く、本人の自尊心を傷つけてしまうこともあります。
そこでおすすめなのが、
楽しく体を動かしながら“衝動性”や“集中力”を育てる運動あそびです。
今回ご紹介する「ストップ&ゴーゲーム」は、特別支援学級の自立活動にぴったりなSST(ソーシャルスキルトレーニング)の一つです。
SSTとは、社会生活を円滑に送るために必要なスキルを、練習を通して身につけていくことを目的とした訓練です。
📋 この記事でわかること
- ストップ&ゴーゲームの基本の進め方と育つ力
- 特別支援学級での3つの工夫と成功ポイント
- 5つのアレンジアイデア(難易度別)
- ADHD・ASD・感覚過敏など特性別の対応のコツ
- 自立活動6区分との対応・よくある課題への対応例
- SSTカード12枚の無料ダウンロード
📝 ストップ&ゴーゲームの次のステップに使える教材があります

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ゲームで「止まる力」が身についたら、次は「怒りをコントロールする力」へ。怒りの場面カード80枚+怒りレベルカード+指導マニュアル付き。衝動性が高い子の自己調整力をさらに育てます。無料サンプル5枚あり。
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2. ストップ&ゴーゲームで育つ力と遊び方
「ストップ&ゴーゲーム」とは、音楽や先生の合図に合わせて「動く・止まる」を繰り返す簡単な運動あそびです。
基本の流れ
- 音楽が流れている間 教室内を歩く・スキップ・踊るなど自由に動きます。
- 音楽が止まったら 「ピタッ!」と止まる(姿勢を保つ)練習をします。
アレンジは無限大です。慣れてきたら「止まった時に好きなポーズを決める」「合図役を児童に任せる」など、さまざまなバリエーションを楽しめます。遊びながら自己調整力(自分の行動を自分でコントロールする力)を育てられる実践的な活動です。
3. 特別支援学級での工夫と成功ポイント
① イラストカードを先に提示で安心感と理解度アップ
活動前に、「動く」「止まる」「ポーズをとる」などのルールや動作をイラストカードで提示します。
- 耳からの情報が苦手な子も、目で見てルールがわかりやすくなります。
- 活動の見通しがもてて、安心して取り組めます。
- ルールの誤解や混乱が減ります。
イラストカード👇

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💃 ② ポーズで「止まる」をもっと楽しく!
「カッコいいポーズ」「好きなキャラのポーズ」など、止まる時間を楽しい時間にすることで、子どもたちは意欲的に取り組めるようになります。
- 姿勢を保つ力(体幹や筋力)が育ちます。
- 表現力や創造力が育まれます。
- 「止まることって楽しい!」という肯定的な気持ちを育みます。
③ 合図役を子どもに任せて主体性を引き出す
慣れてきたら音楽を止める役を子どもに任せると、活動の楽しさと一体感が一気に高まります。
- 子どもの「主役感」が育ち、自信につながります。
- 先生も一緒に参加すると、さらに盛り上がります。
特性別の対応のコツ|ADHD・ASD・感覚過敏の子への工夫
ストップ&ゴーゲームは子どもの特性によって反応が異なります。特性に合わせた関わり方を事前に把握しておくことで、全員が安心して参加できる環境づくりができます。
ADHD(注意欠如・多動症)の子への工夫
衝動性が高い子にとってこのゲームは、「止まれない」という失敗体験になりやすい場面でもあります。成功体験を積み重ねることを最優先にします。
- 最初は合図の間隔を長めにとる:急に止まるより、「そろそろ止まるよ」と予告の合図を入れることで準備ができます。
- 「止まれた」瞬間を大げさに褒める:「今の止まり方、最高だった!」という具体的な称賛が次の成功につながります。
- 合図役を任せる:「止める役」を担当させることで、自分が合図を出す立場になり、止まることへの意識が高まります。
ASD(自閉スペクトラム症)の子への工夫
見通しが持てないと不安になる子には、活動の流れを丁寧に伝えることが最も重要です。
- 活動の全体像を最初に提示する:「今日は5回やって終わり」「音楽は〇〇を使います」と事前に伝えます。
- ルール変更は事前に予告する:アレンジ版に切り替えるときは「次は違うルールでやります」と一言添えます。
- 特定の動き・ポーズへのこだわりを活かす:「止まったときはウルトラマンのポーズでもいいよ」と、本人の好みを取り入れると意欲的に参加できます。
感覚過敏の子への工夫
音楽の音量や周囲の動きに敏感な子は、参加自体を嫌がることがあります。強制せず代替の参加方法を用意します。
- 音量を小さめに設定する:音楽の音が苦手な子には、事前に音量を確認させ、許容できる音量で始めます。
- 「見る係」でも参加OK:体を動かすことが苦手な日は、「合図を出す係」「記録する係」など動かない役割で参加します。
- 個別スペースを確保する:周囲の動きが気になる子には、動き回る範囲を少し離れた場所に設定します。
感情コントロールが難しい子への工夫
「止まれなかった」「負けた」という場面で感情が爆発しやすい子には、勝ち負けの要素を最初は取り除きます。
- 競争要素を排除する:「誰が一番上手に止まれたか」ではなく「自分が前回より止まれたか」に焦点を当てます。
- 失敗を笑わない文化をつくる:先生が「あ、動いちゃった!でも惜しかったね」と軽やかに対処することで、失敗しても安全な雰囲気になります。
学年別の指導のポイント
| 学年 | おすすめのアレンジ | 指導のポイント |
|---|---|---|
| 低学年(1〜2年) | 基本版・音楽ストップゲーム | ルールはシンプルに。止まれたら必ず称賛する |
| 中学年(3〜4年) | 先生の合図版・グループ連携版 | 合図役を子どもに任せ始める。フェイントを少し入れる |
| 高学年(5〜6年) | サイレント版・成長記録チャレンジ | 自己分析・振り返りを取り入れる。記録で成長を実感させる |
保護者との連携|家庭でも「止まる力」を育てるために
ストップ&ゴーゲームで育てた「自己調整力」は、学校だけでなく家庭でも般化(日常化)させることが重要です。連絡帳や懇談会で以下を保護者に伝えると効果的です。
保護者への伝え方の例
「今、自立活動でストップ&ゴーゲームというものをやっています。音楽に合わせて動いて止まることを繰り返すシンプルなゲームですが、衝動的な行動を抑える練習になっています。家庭でも、テレビのリモコンで音楽を止めて遊ぶだけで同じような練習になります。ぜひ試してみてください。」
家庭でできる簡単な応用版
- 音楽ストップ版:スマホやテレビで音楽をかけて止める(道具不要)
- お手伝いストップ版:「ご飯の準備を手伝ってもらって、『ストップ!』で止まる」などの日常活動と組み合わせる
- 声かけの工夫:「ちょっと待って」「落ち着いて」ではなく、「ストップ!」という合言葉にすることで、学校での練習とつながりやすくなる
4. 具体的なアレンジアイデア5選
① 音楽ストップゲーム(基本版)
- 音楽に合わせて自由に動きます。
- 止まったら「好きなポーズ」で静止します。
- 音楽のテンポに緩急をつけると、難易度が上がってさらに集中力が高まります。
② 先生の合図バージョン
- 「ストップ!」「ゴー!」の声だけで進行します。
- 手の動きやカードで指示を出すのも効果的です。
- (注意点)フェイント(ウソの合図)を入れると抑制力がUPしますが、子どもによっては混乱することもあるため、子どもの様子を見て慎重に行いましょう。
③ グループ連携ストップ&ゴー
- ペアやグループで「息を合わせて止まる」ことに挑戦します。
- 他者を意識しながら行動を合わせる練習になります。
④ サイレント版
- 合図は目線やジェスチャーのみで行います。
- 言葉以外のやりとりを体験する良い機会になります。
⑤ 成長記録チャレンジ
- 何回「合図に合わせて止まれたか」を記録します。
- 前回と比べての成長を実感でき、子どもたちのモチベーションアップにつながります。
🃏 ゲームで学んだ「止まる力」を場面別に深める教材があります

SSTカード「こんなときどうする?」
友達関係・学校生活・自分の気持ちの3カテゴリ、絵カード50種+発問指導書10種セット。ストップ&ゴーで「衝動を止める」練習をした後に、「実際の場面ではどうする?」を場面カードで練習すると自己調整力が日常に定着します。
5. 自立活動6区分27項目との関連
| この活動で育つ力 | 自立活動とのつながり(区分・項目) |
|---|---|
| 衝動性のコントロール | ②心理的安定(情動の調整) |
| 合図理解・行動の切り替え | ③認知・言語行動(指示の理解) |
| 姿勢保持・体の使い方 | ①健康・身体の動き(姿勢保持・身体調整) |
| 協調性・他者との関わり | ④人間関係の形成(関わりの適応) |
| 活動への主体的参加 | ⑤集団への適応(役割の理解) |
| 成功体験・自信 | ②心理的安定(自己肯定感の促進) |
特別支援学校教育要領 学習指導要領解説 自立活動編を参考にしています。
6. よくある課題と対応例
| こんな時どうする?(子どもの反応) | 具体的な声かけ・対応例 |
|---|---|
| 止まるのが苦手 | “止まる時間”を短くしたり、わかりやすい合図を使ったりしましょう。ポーズをとることで楽しく促せます。 |
| 合図を聞き逃す | 視覚カードと音声の併用が効果的です。活動の始めに「合図をよく聞く(見る)時間」を取り入れましょう。 |
| 一斉に止まれない | まずは小グループやペアでの練習からスタートしましょう。成功体験を重ねることで、少しずつ全体でできるようになります。 |
| 飽きてくる | 合図役を任せたり、ポーズのテーマを変えたり、流す音楽のジャンルを工夫したりと、バリエーションを持たせましょう。 |
7. まとめ|「止まれる自分」を育てる第一歩に
「ストップ&ゴーゲーム」は、ただの遊びではありません。
- 指示に従う
- 衝動を抑える
- 体をコントロールする
- 他者と合わせる
- 自分の変化に気づく
というように、発達の土台となるスキルを楽しみながら育てることができる自立活動です。この遊びを通して、子どもたちは「できた!」という自信をつけ、自己肯定感を高めることができるでしょう。
今日の活動、ぜひ「ストップ&ゴーゲーム」で、子どもたちの“止まれる力”を伸ばしてみませんか?
✅ 「止まる力」の次も、教材ゼロで準備したい先生へ

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