【自立活動✖️コミュニケーション】SSTすごろく教材の紹介と実践

自立活動•SST

【自立活動】コミュニケーションの悩みを解決!SSTすごろく「なかよしチャレンジ」の紹介と実践

自立活動の目標の中でも、「人間関係の形成」や「コミュニケーション」は非常に重要な柱です。しかし、これらのスキルは目に見えにくく、子ども一人ひとりの特性に合わせた指導が求められるため、多くの先生方が難しさを感じています。

そこで注目されているのが、遊びを通して学ぶSST(ソーシャルスキルトレーニング)です。

この記事では、そんなSSTを「すごろく」という子どもたちに馴染みのある形式で、楽しく効果的に実践できるボードゲーム「なかよしチャレンジ」をご紹介します。

この記事を読めば、

「なかよしチャレンジ」がなぜ自立活動やコミュニケーション指導に最適なのか、そのSSTすごろくとしての「ねらい」や具体的なお題、そして現場でどう活かせるのかが分かります。

📬 LINE登録限定|自立活動の所見文例PDFを無料配信中!

「ソーシャルスキルトレーニング」や「自立活動」の実践アイデアや無料教材を、定期的にLINEで配信しています。
登録いただいた方には、現在、全学年の自立活動の所見文例8000字のPDFデータをお届けしています。

PDFの受け取りは、たったの30秒!
以下のボタンから①LINEに登録して、②メッセージで「自立所見」と送るだけで、すぐにPDF資料が届きます。自立所見の4文字です。
所見の作成がぐっと楽になると思います。

▼ 今すぐ登録して無料特典を受け取る ▼

SSTすごろく「なかよしチャレンジ」とは?子どもが夢中になるコミュニケーション教材

Amazon | SSTボードゲーム なかよしチャレンジ SSTNC-01 | ボードゲーム | おもちゃ
SSTボードゲーム なかよしチャレンジ SSTNC-01がボードゲームストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。

▲「なかよしチャレンジ」のセット内容

「なかよしチャレンジ」は、すごろく形式で遊びながら、友達と仲良くなるための様々なソーシャルスキルを学べるSSTボードゲームです。

サイコロを振ってコマを進め、止まったマスのお題にチャレンジしていくというシンプルなルールなので、年齢や発達段階を問わず、多くの子どもたちが直感的に楽しむことができます。

商品の基本情報

  • 対象年齢: 幼児〜小学生
  • プレイ人数: 2人〜6人程度
  • セット内容:
    • ゲームボード(A2サイズ)
    • お題カード(〇〇枚)
    • コマ、サイコロ
    • 遊び方ガイド

このゲームの最大の特長は、お題カードの内容がコミュニケーションの基礎から応用まで、スモールステップで構成されている点です。子どもたちはゲームに夢中になるうちに、自然と「聞く」「話す」「伝える」といったスキルを実践し、学んでいくことができます。

なぜ効果があるの?SSTすごろくとしての「ねらい」を徹底解説

ただの楽しいゲームではありません。「なかよしチャレンジ」には、子どものコミュニケーション能力と自己肯定感を育むための、明確な「SSTすごろく」としての「ねらい」が込められています。

ねらい①:自己肯定感を高める「話す・伝える楽しさ」の体験

コミュニケーションに苦手意識を持つ子どもたちの多くは、過去の失敗体験から「どうせ伝わらない」「話すのが怖い」と感じています。

「なかよしチャレンジ」のお題は、「すきなたべものはなんですか?」といった簡単な自己紹介から始まるため、どんな子でも安心して答えることができます。そして、自分の話したことを友達や先生が「そうなんだ!」と聞いてくれる経験は、「話しても大丈夫なんだ」「自分のことを知ってもらえて嬉しい」という成功体験に繋がります。

この小さな成功体験の積み重ねが、自己肯定感を育み、次のコミュニケーションへの意欲を引き出すのです。

ねらい②:ソーシャルスキルを「知識」ではなく「体験」として学ぶ

SSTで教えるべきスキル、例えば「上手な断り方」「お願いの仕方」「気持ちの伝え方」などを、言葉だけで説明しても子どもたちにはなかなかピンときません。

このゲームでは、「『仲間に入れて』と言ってみよう」「『〇〇をかしてください』とお願いしてみよう」といった、具体的な場面を想定したお題にチャレンジします。ゲームという安心できる空間で、ロールプレイングのようにスキルを実践することで、子どもたちはソーシャルスキルを「頭でわかる」だけでなく「体で覚える」ことができるのです。

ねらい③:他者への興味・関心を育み、関係を深める

コミュニケーションは一方通行では成り立ちません。相手の話を聞き、相手に興味を持つことが不可欠です。

「なかよしチャレンジ」には、「〇〇さん(友達)の好きな色は何色か質問してみよう」といった、他者へ働きかけるお題が豊富に含まれています。友達に質問し、新しい一面を知ることで、「〇〇ちゃんは青色が好きなんだ」という発見が生まれます。

この「知る」→「分かる」→「もっと知りたい」というサイクルが、他者への興味・関心を自然に引き出し、より深い人間関係を築く土台となります。

写真で解説!「なかよしチャレンジ」の具体的な遊び方とルール

▲みんなでワイワイ!楽しくチャレンジ中!

ここでは、「なかよしチャレンジ」の基本的な遊び方を、ご紹介します。

ゲームの流れ

  1. 好きなコマを選ぼう!
    まずは自分の分身となるコマを選びます。この時点で「どの色がいい?」と子どもたち同士の小さなコミュニケーションが始まります。
  2. 順番を決めて、ゲームスタート!
    じゃんけんなどで順番を決め、最初のプレイヤーがサイコロを振ります。出た目の数だけ、スタートマスからコマを進めましょう。
  3. 止まったマスのお題にチャレンジ!
    コマが止まったマスに指示が書かれています。多くは「カードを1枚ひく」です。山札からカードを1枚めくり、そこに書かれているお題にチャレンジ!指導者は、子どもがチャレンジしやすいように「〇〇くんの好きなアニメ、先生も知りたいな」などと声をかけ、場を盛り上げましょう。
  4. ゴールを目指そう!
    順番にサイコロを振り、お題にチャレンジしながらゴールを目指します。全員がゴールした時の達成感は格別です!

勝ち負けだけじゃない!楽しいイベントマス

ボード上には、お題カードを引くだけでなく、「やったー!3マスすすむ」「もう一回サイコロをふれる」といった、ゲームを盛り上げるイベントマスも用意されています。これにより、お題へのチャレンジが少し苦手な子も、ゲームそのものの楽しさで活動に参加しやすくなる工夫がされています。

これが魅力!コミュニケーションが広がるカードのお題を大公開

「なかよしチャレンジ」の心臓部とも言えるのが、多彩な「SSTすごろく」のお題カードです。ここでは、いくつかのカードの例と、それによってどんな力が育つのかを詳しく解説します。

コミュニケーションの土台を作る「自分について話す・質問する」お題

  • 「すきなキャラクターはなんですか?」
  • 「なつやすみ、どこかへいきましたか?」
  • 「となりのひとに、すきなかもくをきいてみよう」

これらの「コミュニケーションすごろく」ならではのお題は、まず自分自身のこと(自己開示)を安心して話す練習になります。また、「〇〇さんに聞いてみよう」というお題を通して、他者に興味を持ち、質問するスキル(他者への関心・質問力)を自然に身につけることができます。

指導のポイント

一人が答えたら、「〇〇くんと同じで、ラーメンが好きな人いるかな?」「へぇ、水族館に行ったんだ!どんな魚がいたの?」などと指導者が話を広げ、会話がキャッチボールになるように支援すると効果的です。

気持ちを表現する力を育む「感情表現」のお題

  • 「うれしいとき、どんなきもち?かおとからだでやってみよう」
  • 「かなしいきもちのとき、だれかになんていってほしい?」
  • 「『ありがとう』をつたえてみよう」

これらのお題は、言葉だけでなく、表情やジェスチャーといった非言語的なコミュニケーションの練習になります。また、「悲しいとき」や「怒ったとき」の対処法をみんなで考えることで、感情をコントロールするスキル(アンガーマネジメントの初歩)も学べます。

指導のポイント

子どもが表現した表情や言葉を「すごく嬉しい気持ちが伝わってきたよ!」「そうか、そんな風に言ってほしいんだね」と、具体的に言葉にして承認してあげることが、子どもの自信に繋がります。

具体的な場面で役立つ「ソーシャルスキル実践」のお題

  • 「ともだちに『いっしょにかえろう』とさそってみよう」
  • 「じゅんばんをかわってほしいとき、なんていう?」
  • 「いやなことをされたとき、どうする?」

これらのカードは、まさにSSTのミニレッスンです。ゲームの中で安全に練習しておくことで、実際の生活場面でも「あっ、これチャレンジでやったやつだ!」と、練習したスキルを発揮しやすくなります。断る、頼む、謝る、誘うといった、少し勇気が必要なコミュニケーションの練習に最適です。

指導のポイント

指導者がお手本を見せたり、子ども同士で役割を交代して練習したりするのも良いでしょう。「こんな言い方もできるね」と、選択肢をいくつか提示してあげることで、子どもたちの表現の幅が広がります。

特別支援のプロが語る!現場で「なかよしチャレンジ」が選ばれる理由

数ある教材の中で、なぜ「なかよしチャレンジ」が「特別支援のボードゲーム」として多くの現場で選ばれているのでしょうか。その理由を3つのポイントから解説します。

理由①:視覚支援が豊富で分かりやすい

ボードやカードには、子どもたちの興味を引く可愛らしいイラストがふんだんに使われています。文字を読むのが苦手な子でも、イラストを見ることで「何をするのか」を直感的に理解しやすくなっています。これは、視覚的な情報処理が得意な特性を持つ子どもたちにとって、活動への参加しやすさに直結する重要な要素です。

理由②:スモールステップで達成感が得られる

「サイコロを振る」→「コマを進める」→「お題に答える」という一連の流れは、一つひとつが短く、明確な課題です。これをクリアしていくことで、子どもたちは小さな達成感を何度も味わうことができます。この「できた!」という感覚が、学習意欲や自己肯定感を高め、次のチャレンジへのモチベーションとなります。

理由③:個別でもグループでも使える万能性

1対1の個別指導でじっくり関係を築きながら使うことも、4〜5人の小グループで友達との関わりを促しながら使うことも可能です。指導のねらいや子どもの実態に合わせて、柔軟に活動をデザインできるのが大きな魅力です。例えば、特定のスキルを伸ばしたい場合は、関連するお題カードだけを事前に選んで山札にしておく、といったカスタマイズもできます。

導入後の変化は?期待できる効果と活用シーン

「なかよしチャレンジ」を自立活動や日々の支援に取り入れることで、子どもたちにどのような変化が期待できるのでしょうか。

活用シーン①:自立活動の授業の導入(アイスブレイク)に

少し緊張しがちな自立活動の授業の冒頭で、「まずは5分だけやってみよう!」とアイスブレイクとして使うのに最適です。楽しいゲームで心と体をほぐすことで、その後の主活動にも集中しやすくなります。

活用シーン②:放課後等デイサービスの集団活動に

学年や年齢の異なる子どもたちが集まる放課後等デイサービスでは、全員が楽しめる共通の活動として大活躍します。自然な形で異学年交流が生まれ、年上の子が年下の子にルールを教えるといった、社会性を育む貴重な機会にもなります。

子どもたちのこんな成長が見られました!(現場の声)

  • 引っ込み思案だったAさんが、ゲームをきっかけに自分の好きなものの話を少しずつできるようになり、休み時間に友達に話しかける姿が見られるようになった。
  • 自分の要求を伝えるのが苦手だったBくんが、「〇〇をかしてください」のお題を練習してから、実際に教室で友達に「消しゴムかして」と言えるようになった。
  • ルールを守るのが苦手だったCさんが、すごろくの「順番を守る」「サイコロの目だけ進む」という経験を通して、集団活動でのルール理解が進んだ。

このように、「なかよしチャレンジ」は、子どもたちのコミュニケーション能力だけでなく、それに伴う自信や社会性をも育む、非常に効果的なツールなのです。

まとめ|「なかよしチャレンジ」で、子どもたちの笑顔と自信を育てよう!

今回は、自立活動やコミュニケーション指導に最適なSSTボードゲーム「なかよしチャレンジ」をご紹介しました。

「なかよしチャレンジ」の魅力まとめ

  • すごろく形式で、子どもたちが夢中になって取り組める
  • SSTのねらいが明確で、楽しく遊びながら自然に学べる
  • 多彩なお題カードで、スモールステップで成功体験を積める
  • 特別支援の現場で求められる、分かりやすさと柔軟性を兼ね備えている

机に向かって学ぶだけが勉強ではありません。特に、コミュニケーションのような生きたスキルは、人と関わる楽しい体験の中でこそ豊かに育まれていきます。

「なかよしチャレンジ」は、子どもたちにとって、コミュニケーションの失敗を恐れずに挑戦できる「練習の場」であり、友達の新たな一面を知り、自分のことを知ってもらう「喜びの場」です。

このゲームを通して生まれた子どもたちの笑顔と「できた!」という自信は、教室や家庭でのリアルな人間関係を築くための、かけがえのない土台となるでしょう。

子どもたちのコミュニケーションの第一歩を、そして豊かな人間関係を築く未来を応援したい先生、保護者の皆様。
ぜひ、「なかよしチャレンジ」を手に取ってみてはいかがでしょうか。

商品の詳細・ご購入はこちらから

Amazon | SSTボードゲーム なかよしチャレンジ SSTNC-01 | ボードゲーム | おもちゃ
SSTボードゲーム なかよしチャレンジ SSTNC-01がボードゲームストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。

おすすめの自立活動・SST教材はこちら💁

コメント

タイトルとURLをコピーしました