新学期のスタートダッシュで重要になるのが、子どもたち一人ひとりが主体的に目標を設定する「新学期 めあてカード」の作成です。しかし、

- 「毎年同じようなめあてカードでマンネリ気味…」
- 「低学年・高学年にちょうどいいテンプレートはないだろうか?」
- 「個別の教育支援計画の『本人の願い』をどう引き出せば」
といった声も多く聞かれます。
この記事では、
書き込むだけで子どもの思考が深まる「めあてカード」のPDFを無料でダウンロードいただけます。この新学期 目標 テンプレートを使いながら、めあてカードの学年別(高学年・低学年)の指導ポイント、そして特に重要な「個別の教育支援計画」における「本人の願い」を引き出すための具体的なアプローチまで、詳しく解説していきます。
小学校での実践に基づいた「個別の教育支援計画 記入例」も交えながらお伝えしますので、ぜひ最後までご覧いただき、新学期の素晴らしいスタートにお役立てください。
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なぜ「めあてカード」が新学期に欠かせないのか?
そもそも、なぜ私たちは新学期に「めあて」を立てるのでしょうか。それは、子どもたちが自分自身の成長に見通しを持ち、主体的に学校生活を送るための「羅針盤」を手に入れるためです。
- 学習意欲の向上: 自分で立てた目標は「やらされる」ものから「やりたい」ものへと変わり、学習へのモチベーションを高めます。
- 自己肯定感の育成: 小さな目標でも達成を繰り返すことで、「自分にもできた!」という成功体験が積み重なり、自己肯定感を育みます。
- 見通しを持つ力: 1学期、1年間という期間を意識し、計画的に物事を進める力を養います。これは高学年になるほど重要になるスキルです。
このように、めあてカードは単なる「お決まりの行事」ではなく、子どもたちの成長に不可欠な教育活動なのです。
【無料PDFダウンロード】『めあてカード』のご紹介
「理屈は分かっているけど、作る時間がない!」という先生方のために、明日からすぐに使える、特別な「めあてカード」のテンプレートをご用意しました。
このワークシートは、ただ目標を書くだけではありません。子どもたちの思考を深め、主体性を引き出すための工夫が詰まっています。
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📚 さらに実践の幅を広げたい先生へ
この記事でご紹介した「めあてカード」を入り口に、もっと多彩な自立活動のアイデアを取り入れたい方には、こちらの本がおすすめです。
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無料PDFの「めあてカード」と組み合わせて活用すれば、新学期のスタートダッシュを確実に後押ししてくれますよ。
【このめあてカードの優れたポイント】
- 「どうしてこのめあてを えらんだの?」の欄: めあてを設定した「理由」や「動機」を言語化させます。これにより、目標への納得感が高まり、より主体的に取り組む意欲が湧きます。「なんとなく」ではない、自分だけの特別な目標になるのです。
- 「めあてをたっせいするためのステップ」の欄: 目標達成までの道のりを、具体的な行動(ステップ)に分解して考えさせます。「漢字を覚える」という大きな目標も、「①毎日5個ずつ練習する」「②週末にテストする」といったように細分化することで、行動に移しやすくなります。
- 「ふりかえり」の欄: やりっぱなしにせず、一定期間の後に自分の取り組みを客観的に評価する機会を設けています。この振り返りこそが、次の成長への一番の近道です。
このテンプレートは非常に汎用性が高く、低学年から高学年、そして個別の教育支援計画まで、あらゆる場面でご活用いただけます。
【低学年向け】PDF活用指導のポイント「わくわく」を引き出す
めあてカード(低学年)の指導では、このPDFを使いながら「わくわくする楽しい活動」だと感じさせることが大切です。
- 対話で引き出す「どうして?」: 「どうしてこのめあてをえらんだの?」の欄は、先生が「どうしてそう思ったの?」「それができるようになったら、どんな良いことがあるかな?」と優しく問いかけながら、一緒に言葉を探してあげましょう。
- ステップを「絵」で表現: 「めあてをたっせいするためのステップ」の欄は、無理に文章で書かせず、「①れんしゅうする絵」「②はなまるをもらう絵」のように、ステップを絵で描かせるのも素晴らしい活用法です。
- カラフルに仕上げる: シンプルなデザインなので、色を塗ったりシールを貼ったりして、自分だけのオリジナルカードに仕上げさせましょう。

【高学年向け】PDF活用指導のポイント「主体性」を育む
めあてカード(高学年)では、このPDFの各項目をフル活用し、「目標達成のためのプロセス」を意識させ、主体性を育むことが目標です。
- 「どうして?」で自己分析: 「どうしてこのめあてをえらんだの?」の欄は、自己分析の絶好の機会です。「昨年度の反省から」「自分の将来の夢のために」など、より深いレベルで自分と向き合わせることで、目標に重みが出ます。
- 「ステップ」で計画性を養う: 「めあてをたっせいするためのステップ」の欄こそ、高学年の指導の要です。「いつまでに」「何を」「どれくらい」やるのか、具体的な計画を立てる練習をさせましょう。これがPDCAサイクルを回す第一歩となります。
- 「ふりかえり」で次につなげる: 学期末などに行う「ふりかえり」では、「ステップは適切だったか」「計画通りに進まなかった原因は何か」を客観的に分析させ、次の目標設定に活かすよう指導します。
【最重要】「個別の教育支援計画」における「本人の願い」を引き出す魔法のツール
さて、ここからが本記事の最も重要なポイントです。「個別の教育支援計画」の作成において、最も大切でありながら難しいのが「本人の願い」の把握です。
今回ご提供するめあてカードのPDFは、この「個別の教育支援計画 本人の願い」を引き出すための、最高のコミュニケーションツールとなり得ます。
特に、「どうしてこのめあてを えらんだの?」という問いかけは、まさに本人の内なる願いや動機を探るための、核心的な質問です。
「本人の願い」を引き出すためのPDF活用法と声かけ
特別な支援を必要とする子に対して、真正面から「願いは何?」と聞いても、うまく答えられないことがあります。このPDFを一緒に使いながら、自然な対話の中で本人の気持ちを引き出しましょう。
- 好きなことから始める: まずは雑談から。「このカード、何色で塗りたい?」など、本人が取り組みやすい話題から入ります。
- 「どうして?」を優しく深掘り: 本人が書いためあてに対して、「へぇ、どうしてそれを頑張りたいと思ったの?」と、PDFの項目に沿って自然に問いかけます。答えに詰まったら、「〇〇ができるようになったら、嬉しい?」「誰かにすごいって言われたいかな?」など、気持ちを代弁するような選択肢を与えても良いでしょう。
- ステップは一緒に考える: 「じゃあ、そのために、まず何から始めたらできそうかな?」と、「めあてをたっせいするためのステップ」の欄を使い、達成可能な小さな一歩を一緒に考えます。これが「自分にもできそう」という自己効力感につながります。

小学校での「個別の教育支援計画 記入例」
このようにして引き出した「願い」を、計画に落とし込んでいきます。
【個別の教育支援計画 記入例 小学校】
- 本人
- めあてカードの記入内容:
- めあて: ともだちと、なかよくあそびたい
- どうして?: ひとりだと、さみしいから
- ステップ: ①「いれて」という ②にこにこする
- めあてカードの記入内容:
- 支援者(教師・保護者)
- 長期目標(1年後): 休み時間に、自分から友達の輪に入り、トラブルなく遊ぶことができる。
- 短期目標(1学期):
- (本人の願いを受けて) 休み時間の前に、教師と一緒に「入れて」と言う練習をする。まずは特定の友達一人に声をかけることから始める。
- (本人の願いを受けて) 相手の目を見て、少し口角を上げて話す練習(にこにこする)を個別指導の時間に行う。
「ひとりだとさみしい」という、めあてカードを通して初めて見えた「本人の願い」。これが、本当にその子のための「個別の教育支援計画」を作る上での、何よりも尊い出発点になるのです。
まとめ
今回は、「新学期 めあてカード」をテーマに、ダウンロードしてすぐに使える無料PDFテンプレートをご紹介しながら、低学年・高学年向けの指導法、そして個別の教育支援計画における「本人の願い」を引き出す活用法まで解説しました。
ご紹介しためあてカードは、ただ目標を書かせるだけでなく、
- 理由(どうして?)を考えさせ
- 具体的な計画(ステップ)を立てさせ
- 客観的な評価(ふりかえり)を促す
という、子どもの主体性と思考力を育むための重要な要素が詰まった、非常に効果的なツールです。
ぜひこのPDFをダウンロードしていただき、新学期のクラス運営にお役立てください。子どもたち一人ひとりの「やる気スイッチ」を見つけ、実り多い新学期をスタートさせてください。応援しています!
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