自立活動には教科書がなく、同じ困り感を持つ子どもがいない中で、教師は常に児童理解と個別最適な支援を求められています。
私自身、特別支援教育に長年関わる中で、その“正解のなさ”に悩み続けてきました。そしてたどり着いたのが、AIやデジタルの力を活かして教師の負担を減らし、より本質的な支援に集中できる仕組みづくりです。
この記事では、
自立活動の困り感から最適な支援のねらいを導く無料アプリ「じりつガイドくん」を公開しています!
※アプリはどの方も編集可能となっています。バージョンアップしました。
困り感を打ち込むだけで、ねらいと支援例がわかる
今回ご紹介する無料Webアプリ「じりつガイドくん」は、以下のようなニーズに応えるツールです。
💡 じりつガイドくんとは?
困り感を選ぶだけで、下記のことができます。
- 「この子の困り感って、一体何だろう?」を解消! 教師側の「困り感」を選ぶだけで、児童の潜在的な「本人の困り感(仮説)」を瞬時に提示。
- 指導計画作成の強い味方! 提示された仮説は、自立活動6区分27項目と自動で関連付けられ、具体的な「ねらい」設定のヒントに
- すぐに役立つ実践例! 各項目には関連する実践記事へのリンクも表示されるので、具体的な支援方法までスムーズにたどり着けます。
- 6区分27項目から個別の指導計画の文章例を提示※こちらの機能を加えました。アプリ下のタブ「見本(無料)」を選択ください。
✅ アプリはこちらから無料で使えます

アプリの構成(例)
教師側の困り感 | 本人の困り感(仮説) | 関連する自立活動の区分 | 記事リンク |
---|---|---|---|
発表が苦手 | 人前での緊張、不安感 | 情動の安定/人間関係の形成 | 記事を読む |
手が出る | 衝動性、言葉の未発達 | 情動の安定/人間関係の形成 | 記事を読む |
じっと座れない | 注意の切り替え困難 | 自己の理解と調整/感覚と運動 | 記事を読む |
使い方はとても簡単です
- アプリにアクセス 👉 こちら
- 困り感リストから気になるものをタップ
- 仮説となる「本人の困り感」と自立活動の区分が表示される
- 関連記事を読んで、支援のヒントを得る
このアプリが目指すもの
- ① 教師側の“困り感”からでも、必ず“本人理解”にたどり着く設計
どんな入力からでも、「児童理解」に必ず戻る設計にしています。 - ② 教師の負担軽減と働き方改革
年間指導計画や単元指導案、研究授業の素材選びにもつなげていける構想です。 - ③ 教育現場の知見を集積し、アップデートし続ける仕組み
今後は利用者のフィードバックや実践記録も取り入れ、より多様な支援提案ができるよう更新していく予定です。
将来的にはこう進化させていきます
- 小学1年生〜6年生まで個別の指導計画の作成援助。つまり、ねらい、支援方法、評価をワンクリックで表示
- それをもとに、年間の自立活動計画を表示
最後に。支援に正解はない。でも、ヒントは持てる。
自立活動に悩んでいる先生方にとって、「じりつガイドくん」はあくまでヒントの一つにすぎません。
でも、一人で悩まずに済む手がかりになればと願っています。
あなたの支援のヒントに、ぜひ活用してみてください。
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