【自立活動×アイスブレイク】夏休み明けにおすすめ!特別支援学級で心をほぐす5つの活動

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 特別支援学級では、「またみんなと楽しく過ごせるかな?」「新しい学期、うまくスタートできるかな?」といった、デリケートな心の揺れを感じる子も少なくありません。

特別支援学級では、特に夏休み明けこそ“安心できる人間関係の再構築”がとても大切です。

この記事では、

子どもたちが安心して学校生活を再開できるよう、自立活動の視点から取り組めるアイスブレイク活動を5つ紹介します。

どれも準備が簡単で、学級の雰囲気を和らげながら子どもたちの自己理解・他者理解を深める内容です。先生方も子どもたちも、笑顔で新学期をスタートできるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

自立活動は個別の指導計画からです💁


自立活動アイスブレイク①【わたしの○○ベスト3】~夏の思い出

ねらい

  • 自分のことを振り返って話す(心理面の自立:感情の認識と表現)
  • 他の人と違ってもOKという価値観を体験(人間関係の形成:集団への適応)

やり方

  1. 「夏に食べたおいしいものベスト3」など、テーマを決めます。例えば、「夏休み中に楽しかったことベスト3」「新学期にがんばりたいことベスト3」など、子どもの興味や発達段階に合わせて柔軟に設定できます。
  2. 子どもたちに、簡単なワークシートやカードでベスト3を考えて書いてもらいます。シンプルな3つの枠があるワークシートや、絵が描けるスペースがあると、言葉での表現が苦手な子も取り組みやすいでしょう。
  3. みんなの前やペアで発表します。(活動時間の目安:10分〜15分)

👀ポイント

  • 話すのが苦手な子は、先生が代わりに読み上げてもOKです。
  • 「おんなじだ!」「それ知らない!」という反応が自然と生まれ、会話が広がります。
  • 少人数の場合は、先生も積極的に会話に参加し、一人ひとりの発表時間を長めにとることで、より深い交流が生まれます。

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自立活動アイスブレイク②【自己紹介ビンゴ】

ねらい

  • 人と関わるための声かけスキルを育てる(人間関係の形成:人間関係の調整)
  • 同じ体験を見つけて安心感を得る(集団への適応:集団活動への参加)

やり方

  1. 「夏に海に行った」「スイカを食べた」などのビンゴマスを自分で書いてもらいます。最初は先生がいくつか候補を提示したり、絵で表現できるマスを用意したりすると、取り組みやすくなります。
  2. 他の子に「○○した?」と聞きながら、同じ経験のある人を探して名前を書いていきます。
  3. ビンゴになったら発表!(活動時間の目安:15分〜20分)

👀ポイント

  • 声をかけるのが難しい子には、ペア活動や教師の補助をつけても大丈夫です。
  • 「みんなとお話できた!」という達成感が自信につながります。

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自立活動アイスブレイク③【こころカルタ】~気持ちを言葉にする第一歩に~

ねらい

  • 自分の気持ちに気づいて言葉にする(心理面の自立:感情の認識と表現)
  • 他人の気持ちを想像する練習(人間関係の形成:他者との関わり)

やり方

  1. 「ありがとう」「うれしい」「かなしい」などの言葉が書かれたカードを1枚引きます。
  2. その気持ちになったときの出来事を一言で話します。
  3. みんなで「わかる!」「そんなことあったね」と共感を返します。(活動時間の目安:10分〜15分)

👀ポイント

  • 話しにくい子には「こんなときに“うれしい”って思うかも」と先生が見本を示すと、安心感を与えられます。
  • 失敗や不安を否定しない雰囲気づくりが大切です。

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自立活動アイスブレイク④【ジェスチャーゲーム】~ことば以外の表現力を引き出す~

ねらい

  • 言葉がなくても伝え合える経験(コミュニケーション:非言語的コミュニケーション)
  • 動きを使った表現で脳と体をほぐす(健康・身体の自立:体を動かすことの楽しさ)

やり方

  1. お題カードに「アイスを食べる」「スイカを割る」などの行動を書いておきます。
  2. 1人ずつ前に出てジェスチャーで表現します。
  3. 他の子が何をしているか当てます。(活動時間の目安:10分〜15分)

👀ポイント

  • 最初は先生が見本をして、笑って楽しむ雰囲気をつくりましょう。
  • わからなくても「おもしろかった!」と伝えることで、子どもの自己肯定感を育てられます。

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自立活動アイスブレイク⑤【ココロの天気カード】~気持ちの定点観測として~

ねらい

  • 今の気持ちに自分で気づく力を育てる(心理面の自立:感情の認識と表現)
  • 自分の状態を他者に伝える練習(コミュニケーション:自己表現)

やり方

  1. 「晴れ=元気!」「くもり=ちょっともやもや」「雨=悲しい」など、天気に気持ちをたとえたカードを使います。
  2. 今日の気持ちを天気で選び、「どうしてそう感じているのか」を一言話します。
  3. 先生や友達が共感したり、励ましたりします。(活動時間の目安:5分〜10分)

👀ポイント

  • 毎週月曜の朝などに繰り返すことで「自己理解」の習慣になります。
  • どんな天気も悪くないという価値観を大切にしましょう。

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✨おわりに|「安心して始められる」ことが何より大切

夏休み明けは、子どもも教師も、ちょっと緊張している時期です。そんなときこそ、自立活動の時間を“つながり直す場”として設計することがとても効果的です。

今回ご紹介した5つの活動は

どれも「準備が簡単」「自分のペースで参加できる」「失敗がない」工夫がされています。

これらの活動を通じて、子どもたちが安心して笑顔で新学期をスタートできることを心から願っています。

ぜひ、先生方のクラスの実態に合わせて、これらのアイデアを取り入れてみてくださいね。そして、実践された際には、どんな工夫が効果的だったか、ぜひコメントで教えていただけると嬉しいです!

もし、この活動以外にもおすすめのアイスブレイクがあれば、ぜひ共有してください!

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